【映画の感想】人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした【つまらない】

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』という映画を見た感想です。結論、おすすめできません。延々とつまらない女子会の会話を聞かされているような気分になります。

映画を観ながら、「これがゴジラと同じ値段ってマジか…」と早く帰りたくなりました。

元SDN48で作家に転身した大木亜希子さんの実話を元にしているらしいので、実話をありのままに描くと、退屈な物語になるということでしょう。現実世界に火を吹く怪獣はいないですから。

予告が面白そうだっただけに、大変悲しいです。役者さんは演技を頑張っているので、退屈さは脚本の問題です。

何がつまらなかったか

まずエピソード一つ一つが浅いです。「ササポン」と呼ばれるおっさんのセリフ自体は良いのですが、キャラの深掘りが足りません。

「元アイドルが詰んだ」とあるのに、アイドル時代の華やかな場面が1度もないので、「詰んでいる状態」に共感できません。キラキラと輝く人生を送っていたのに、芸能界から見放され、どん底に落ちた…みたいなストーリーがあれば主人公に共感できたのに、いきなり意識高い主人公が「こんなはずじゃない、こんなはずじゃない」と悩んでいる姿を見せられても、共感する余地がないのです。

スティーブ・ジョブズの映画がピクサーから始まって「作った会社クビになって詰んだ」と言われても、クビになった過程がわからなくて共感できないのと一緒です。たとえがわかりにくいですね。

とにかく、「元アイドル」っていうタイトルが全く意味のない釣りになっていて、人生に詰んだ凡人が赤の他人のおっさんとすみ始めたにしないと、元アイドルの苦悩が伝わりません。元アイドルでも元会社員でも、元キャバ嬢でも全く変わらないストーリーになるでしょう。ストーリー的には「元立ちんぼ」にしても同じだと思います。「立ちんぼやめたら人生詰んだ」みたいな。

「クズ男」のエピソードが「お前の主観」すぎて失笑

映画内ではかなりの時間を費やして、「クズ男に振り回された」と怨み節を垂れ流します。

クズ男に振り回されたと語るくらいなら、ヤリ捨てされたり、妊娠中絶くらいしたのかと思いきや、結果「思わせぶりな態度を取られて、好きになっちゃったけどうまくいかなかったからムカつく」程度の話で、めちゃくちゃどうでも良かったです。

というか、好きになって振られたくらいで「クズ男」呼ばわりするのは、女のほうが100%地雷です。絶対に近寄ってはいけません。どんな自分勝手さだよ…。こんなやばいメンヘラ女に屈しなかった男は賢いです。

映画を観るまで脚本が誰なのかも知らないでいたのですが、途中から「この脚本は絶対女が書いたんだろうな」と思ってました。映画内の「悲劇」が女目線過ぎて、男から観ると興ざめだったからです。

案の定、脚本は 穐山茉由 さん、女性でした。

本当に、原作も脚本も女なので、この「どうでもよさ」に気付けないんだろうなと思いました。お前にとっては大事でも、他人にとってはどうでもよすぎり話を延々とするのが女子会だからです。

女子会でグチグチと語る男の悪口が、他人にとってはものすごくくだらないことに、全く気付けていないのでしょう。そんなくだらない会話を映画にしてはいけません。

呪術廻戦の両面宿儺風にいうと、「心底どうでもいい」の連続でした。お前の人生に共感できねえよ。

主人公が仕事で成功したいのか、結婚したいのかがわからない

途中、親友が結婚するエピソードがあります。

同じ芸能界にいて、夢を諦めていないと思っていた親友が、凡庸な男と結婚するのを見て、凹んでいるシーンです。

「あ、お前はその程度で終わるんか」と残念な気分になるならわかるのですが、今度は「1人で死ぬのかな、嫌だな」みたいなことで悩み始めて、まじでどうでも良かったです。

「幸せになりたーい」と隅田川に向かって叫ぶシーンなどは見ていられませんでした。まず、お前にとっての幸せってなんなんだよ。男がいれば幸せなのか、仕事で有名になれたら幸せなのか、あるいはその両方なのか。

恋愛要素と仕事の要素をごちゃ混ぜにしすぎです。現実ではたしかに幸せの形は単純ではありません。

「金持ちになっていい女とセックスできたら幸せ」のように「仕事も、異性も」といった要素が絡み合って幸せにつながるため、「仕事で成功したらそれで幸せだぜ」みたいに単純ではないのですが、映画では深掘りする時間がありません。

仕事仕事…と言いながら、なんか男がほしい〜〜みたいに悩み始めると、中途半端な印象になります。

また、仕事の成功も「SNSでバズる」とか「ライターとして有名になる」みたいなふわっとした感じで、あまり乗れません。もっと大きな夢を描けよ。

おっさんとの同居が普通すぎる

『そして父になる』みたいに、めちゃくちゃキレイなタワーマンションに住んで、新しい世界を見つける…みたいな話だったら面白かったのですが、なんか普通の一軒家に住んで、のんびり会話して…そういう映画だから…といえばそれまでですが、そんな普通の会話を映画にする意味あるの?とも思いました。

撮影の予算をケチっているのかな?と心配になるレベルの、普通の一軒家でダラダラ会話しているだけで、本当に酷かった。会社、病院の一室、一軒家くらいしかシーンがなかったので、まじで予算がなかったのかもしれません。

ドラマよりも金かけてなさそうでした。

映画館でもNetflix でもおすすめしない

井浦新が良い味出しているだけにもったいないですが、2時間かけて観るほどの価値はないと思いました。

途中から飽きて、「なんてくだらないことに怒ったり悩んだりしているんだ…」と退屈しました。

ササポン(井浦新)が時々いいこと言うっちゃ言うのですが、それでも時間をかけて観るほどの映画ではないと思います。

関係者の方には申し訳ないけど、眠くなります。